なんとかしたい老眼の悩み・・・解決方法はあるの?

老眼は「水晶体の硬化」「毛様体筋の衰え」といった視機能の老化現象です。そのため、加齢とともに現れる顔のシミやしわ同様に、完全に症状を治すことは難しいとされています。しかし、シミやしわの予防として“スキンケア”があるように、目も“アイケア”をすることで、老眼の進行を遅らせ、症状の軽減が期待できます。

老眼予防に期待できる成分とは?

老眼予防に期待できる成分とは?

老眼は“目の老化”によって発症します。この老化の原因の一つが活性酸素と言われています。
活性酸素は免疫や代謝の調節といった役割がある一方で、紫外線やストレスなどの影響で過剰発生する事があります。その結果、体内の細胞などの酸化が促進され「ピント調整機能の低下」や「暗い場所での視力低下」といった老眼の進行が早まると言われます。
この活性酸素から身体を守ってくれるのが「抗酸化成分」です。その中でも、老眼予防に期待できる4つの成分があります。

■アントシアニン

ポリフェノールの一種で抗酸化力が非常に強く、ブルーベリーなどに多く含まれている成分です。モノを見る時の目の働きを助け、視界のピント調整や暗い場所での視力維持に役立つとされています。血行促進の作用もあるため、目の疲労回復にも効果的です。

アントシアニンを含む食品:ブルーベリー、ビルベリー、カシス、黒豆、ナスなど

■ルテイン

眼球の水晶体と黄斑部に含まれている抗酸化成分で、紫外線やブルーライトから目の細胞を守る働きがあります。しかし、体内のルテインは加齢とともに減少するため、目の健康維持には体外から積極的に補うことが必要です。

ルテインを含む食品:ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、とうもろこし、にんじんなどの緑黄色野菜

■アスタキサンチン

強い抗酸化力を持つ赤色の天然色素で、免疫力アップやエイジングケアへの期待も高い成分です。栄養が届きにくい目の奥の細胞まで入り込むことができるため、眼精疲労の症状改善にも効果的と言われています。

アスタキサンチンを含む食品:サケ、いくら、カニ、エビ、鯛など

■ビタミンA

目の角膜や粘膜を守り、暗い場所での視力維持やドライアイの予防に良いとされる成分です。抗酸化作用があり、ビタミンAが不足すると目の乾きや夜盲症などの症状のほか、免疫力の低下にも繋がりやすくなるため、継続して摂取することをオススメします。

ビタミンAを含む食品:レバー、ウナギ、卵、乳製品、にんじん、モロヘイヤ、ほうれん草など

どの成分も目の健康維持には欠かせませんが、今回はその中でも特に視覚機能に効果があると言われる「アントシアニン」に注目していきたいと思います。

アントシアニンは本当に老眼予防に効果があるの?

アントシアニンは本当に老眼予防に効果があるの?

アントシアニンは、目に良いとされるブルーベリーに多く含まれている成分です。一般的には目の疲労回復に役立つとされていますが、老眼に対してはどのような働きが期待できるのでしょうか。アントシアニンで得られる効果を解説します。

【効果①】ピント調整機能の疲労回復

老眼になると目のピントが合わなくなります。そのため、ピントを調整する「毛様体筋」へのダメージが大きくなり、正常な目よりもコリや眼精疲労の症状が悪化しやすくなるのです。この状態を改善するのが「アントシアニン」です。血行促進作用があるため、目のまわりのコリをほぐし、老眼による目の疲労回復が期待できます。

【悩み②】夜間視力維持をサポート

老眼が進むと、夜間や暗い場所での視力が低下します。その原因は、夜間視力に必要なロドプシンです。ロドプシンとは網膜にある物質で、目の瞳孔から取り込む光に反応して視覚信号を脳に伝達しています。しかし、老化に伴い暗い場所で瞳孔を開くことが難しくなると、取り込む光の量が減少し、ロドプシンの働きも鈍くなるのです。「アントシアニン」には、このロドプシンの働きを促進する作用があるため、夜間などの少ない光の量でも視界を保つのに役立ちます。

このように、アントシアニンが目の健康維持だけでなく老眼症状にも効果を発揮する理由は、ポリフェノールの中でも抗酸化作用が高いと言われるフラボノイド系に分類される成分だからです。老化の原因でもある活性酸素の働きを抑えるだけでなく、老眼による悩みの軽減にも役立つため、老眼予防策として期待できます。

アントシアニンを摂取するためには

アントシアニンを摂取するためには

アントシアニンはブルーベリーをはじめとするベリー類に多く含まれています。ジャムやスムージーにアレンジするほか、最近では冷凍ブルーベリーも登場しているので、比較的簡単に摂取することができます。しかし、ここで押さえておきたいのが“摂取量”です。目の疲労回復を考えると、1日に必要なアントシアニンは40~90mgが理想とされています。この摂取量を生のブルーベリーの量に置き換えると、約60~300g(およそ50~250粒)です。アントシアニンは体内に蓄積できないため、効果実感のためにも習慣的な摂取が望ましいですが、これほど大量のブルーベリーを毎日食べ続けることは結構たいへんではないでしょうか?

そこで、おすすめしたいものがブルーベリーサプリです。

メーカーによっても異なりますが一日数粒程度で1日に必要なアントシアニン量を効率的に摂取することができます。カプセルタイプのものが多く、無味のものが多いのでブルーベリーの味や酸味が苦手な人でもアントシアニンをしっかり摂れるのは嬉しいですよね。

またサプリの場合は、ルテイン・アスタキサンチン・ビタミンAをはじめ、目に必要な栄養素に特化した成分が凝縮しているのも特徴です。どれもアントシアニンと一緒に摂ると相乗効果を期待できるものなので、目の健康維持を考えると非常に効率的と言えます。

まとめ

目の疲労回復や老化の進行を緩やかにしてくれるアントシアニンは、老眼予防に期待できそうです。しかし数回の摂取で効果を実感できる人は少ないため、一般的には毎日など継続して摂取していくことがポイントです。以上の事から、ブルーベリーサプリはアントシアニンを効率的に摂り入れる方法としてオススメしています。サプリの場合は、パソコン作業や運転など目を酷使しそうなタイミングの約3~4時間前に摂取しておくと目の疲れに効果的と言われています。
長く快適な視界を保つためにも、サプリを摂り入れてみるのはいかがでしょうか。