ブルーベリーの成分と、目への効果

ブルーベリーの成分が視覚機能を調整する

巷で目に良いと言われているブルーベリー。しかし、具体的にはどのような効果が見込めるのでしょうか?

まず注目すべきなのがアントシアニンなどの視覚機能回復成分です。これは、目の血行を促進することで眼精疲労を回復させたり、視力を改善したりといった効果が期待できます。そのため、普段から疲れ目の方やかすみ目の方には非常におすすめなのです。実際にアントシアニンは、眼病の治療薬としてヨーロッパで活用されている実績があります。

特に現代の人は目を酷使する環境に身を置いている時間が長いです。常にスマホを眺め、仕事中はパソコンの前に座りと、これでは目を休める暇がありません。

ブルーベリーに含まれているアントシアニンを効率的に摂取できれば、疲れ目やかすみ目を改善する大きな手助けをしてくれるでしょう。サプリメントの中には、通常よりも早く成分が体内に吸収されるよう手が加えられたものもありますので、常に携帯しておくのがおすすめです。

ぼんやり対策のカギは「アントシアニン」

次に、ブルーベリーに含まれるアントシアニンのより詳しい効果について探っていきましょう。まずは眼精疲労改善のメカニズムについて。

ロドプシンというたんぱく質の一種の再合成促進作用が、アントシアニンには認められています。これは目の網膜に存在する成分で、光によって刺激を受けた際に一度分解されてしまうのですが、時間と共に再合成されます。この時の働きが脳に伝わると、人は目が見える状態になるのです。

ちなみに、ロドプシンの再合成がされていない時というのは、物が見えにくくなってしまいます。その結果、眼精疲労やかすみ目につながると言われています。つまり、ブルーベリーに含まれているアントシアニンは、ロドプシンの再合成を助ける働きをするので、視覚機能アップに役立つ、というわけです。

その他、網膜の血流量を増やして、細胞の活性化につなげるといった効果もアントシアニンにはあります。つまり、目の健康維持にとっては、さまざまな点で有用な成分である、と言えるでしょう。

生活習慣病や花粉のケアにも期待できる!

ブルーベリーに含まれるアントシアニンには、生活習慣病や花粉症対策にも効果が期待できます。

まずは生活習慣病について。アントシアニンは内臓脂肪をためにくくする働きがあり、その結果、高血糖・高血圧・糖尿病・動脈硬化といった症状の予防に効果があります。また、血管拡張作用によって血液の流れが整えられるため、動脈硬化予防だけでなく、全身の細胞の老化を抑制するとも言われています。

次に花粉症について。花粉症を引き起こす原因物質として知られるヒスタミンは、過剰分泌された後に知覚神経へと働きかけ、それをきっかけにくしゃみや鼻水、目のかゆみを引き起こします。これを抑制してくれるのが、ブルーベリーに含まれているアントシアニンです。

マウスを使ったとある研究によると、アントシアニン配合のエサを食べさせたグループとそうでないグループとでは、ヒスタミン量が60%も減少したのだとか。これは、アントシアニンが持つ抗酸化作用がヒスタミン放出を抑制し、結果的に花粉症による症状の改善に役立った結果だと言えます。